「え、あ――ウェイトレスのときには学生証必要なかったので……」
桃華らしくない歯切れ悪い答えが返ってくる。
「でも、すぐに必要になるんじゃない?」
俺は十数メートル前方にあるゲートを指差す。と、彼女が歩くペースを少し緩めた。
「……やっぱりこういうのは嫌だった?」
表情をうかがい見ると、その瞬間に無線が入ったのか右手を耳に沿えてきぱきと受け答えを始める。
さらに、廊下で声をかけてきた人間に対しても、時間をかけずに的確な指示を出していた。
そんな彼女を見て思う。
俺はちょっと浮かれていたのかもしれない。
桃華らしくない歯切れ悪い答えが返ってくる。
「でも、すぐに必要になるんじゃない?」
俺は十数メートル前方にあるゲートを指差す。と、彼女が歩くペースを少し緩めた。
「……やっぱりこういうのは嫌だった?」
表情をうかがい見ると、その瞬間に無線が入ったのか右手を耳に沿えてきぱきと受け答えを始める。
さらに、廊下で声をかけてきた人間に対しても、時間をかけずに的確な指示を出していた。
そんな彼女を見て思う。
俺はちょっと浮かれていたのかもしれない。


