光のもとでⅠ

 芹香ちゃんのことは一生忘れられないだろう。
 でも、いつか――と唯の未来に幸せな恋の形を願ってしまうのは……。
「俺の傲慢かな……」
 唯の姿がすっかり見えなくなると、俺は翠葉の教室へ戻った。
 正確には教室の斜め前。
 あと五分もすれば桃華たちが出てくるだろう。
 三階へ続く階段近くの壁に寄りかかり携帯からクラス投票をしていると、知らない子たちに声をかけられた。
「あのっ! うちのクラス、迷宮お化け屋敷をやっているのですがお時間ありましたら……」
 あぁ、勧誘か。