光のもとでⅠ

「秋斗さんはもう気づいてる。どこに線があって、誰がその線の内側にいるのか……。ちょっと気づくのが遅かっただけだから」
「だから許してあげて」と言われた気がした。
 許すもなにも――怒るに怒れない内容だろ。
「このこと、翠葉は?」
「海斗っちが話したって。で、なんか大丈夫っぽいことも聞いてる」
 それは本当に大丈夫なのだろうか――?
 翠葉の身の安全は守られるだろう。でも、心は……?
「今からリィに会いに行くんだから、実際に目にして確かめたら?」
 俺の不安を見事に的中させた唯は、「ほら行くよ」と再度服を引っ張り昇降口へと向かって歩きだした。