光のもとでⅠ

 前に唯が言っていたこと。

 ――「あの人、基本自分はひとりだと思ってるから。俺や蔵元さんを仲間と見てるかも怪しい。俺たちの関係って最初からそんなものだよ」

 あれはたぶん、藤宮一族のことを知ったうえで口にした言葉だったんだ。
 そんなことに今さら気づくなんてな……。
「でも、あんちゃんはとっくに秋斗さんが引く線の内側にいたと思う。ただ、あんちゃんは男だからとくになんの問題もなかっただけ」
 唯に気を遣われた気がした。
 けれども、即座に釘を刺される。
「今も自分が線の向こう側にいると思ってるなら、俺がその背中を蹴飛ばすけど?」
 天使の笑顔が靴の裏と一緒にこちらを向く。