少しひんやりと感じる風が頬を撫でていき、秋が深まるまであと少し、と思う。
気づけば、自分もこの景色が好きだと口にしていた。
同じ時間(とき)に同じものを見て、思ったことを口にする。
それがどれほど特別なことなのか――。
考えたこともなければ気づきもせずにここまできてしまった。
言うしかない。
そう思ったとき、ちょうど私道入り口に差し掛かる。
そこには藤宮警備の人間が数人、忙しそうにセキュリティのセッティングをしていた。
翠は物珍しそうにそれらを観察し、時折海斗が補足説明をする。
話せると思った。
けど、思っていたよりも警備体制に対する翠の驚きは大きく、会話が途切れる頃には高等部門を通過し、翠はすれ違う人間に挨拶を返すのが忙しい人間になっていた。
気づけば、自分もこの景色が好きだと口にしていた。
同じ時間(とき)に同じものを見て、思ったことを口にする。
それがどれほど特別なことなのか――。
考えたこともなければ気づきもせずにここまできてしまった。
言うしかない。
そう思ったとき、ちょうど私道入り口に差し掛かる。
そこには藤宮警備の人間が数人、忙しそうにセキュリティのセッティングをしていた。
翠は物珍しそうにそれらを観察し、時折海斗が補足説明をする。
話せると思った。
けど、思っていたよりも警備体制に対する翠の驚きは大きく、会話が途切れる頃には高等部門を通過し、翠はすれ違う人間に挨拶を返すのが忙しい人間になっていた。


