光のもとでⅠ

 おっかしいなぁ……。
 今は互いが床に座っていて目線の高さだってそんな変わらないはずなのに、どうしてこんなにちっさく見えるんだろ?
「っていうか、するけどねっ」
「えっ!? わわっ、海斗くんっ!?」
 腕の中に細っこい身体がすっぽりおさまり、長い髪からフローラルの香りがする。
 やましい感情は少しもない。
 ただ、抱きしめたかった。
 女子とか好きな子とかそういうものではなく――大切な、失いたくない友達として。
 司、悪ぃ……。
 俺、結果的には役得かも。
 というよりは、自分で翠葉に言えて良かった。
 俺が、自分から翠葉に言えて良かったと思えた。