光のもとでⅠ

 そう思わないと、俺だって――今日、これからやろうと思っていることはなかなかできることじゃない。
 だから、秋兄も司も――今、目の前にあるチャンスは逃すべきじゃないと思う。

 週間天気予報では曇りなんて表示されていた日もあったけど、今日は正真正銘の晴れ。
 雲ひとつない空を見ながら学校までの道を歩いていた。
 司は俺たちの少し前を歩き、翠葉は俺の隣で嬉しそうな顔をして歩いている。
「翠葉、なんだか嬉しそうだな?」
 俺が声をかければ、司も肩越しに振り返る。
 気になるくらいなら一緒に歩けばいいものを……と思うのは俺だけで、翠葉はとくに気にしていないみたいだ。
 その証拠に邪気のない笑顔を向けられる。