「夢じゃないから……。だから、何かあってもなくても、いつでも連絡してきてかわまない」
 言い終わると手を放された。
 ずっとつながれていた手に触れる外気がやけに冷たく感じる。
 最後に渡されたかばんの持ち手だけにツカサの体温が残っていた。