光のもとでⅠ

 一階は一階で混雑していたけれど、三階に比べると人は少ないように思えた。
 早足でフロアを突っ切り、外に出てほっと一息つく。
 建物の外には花壇があった。
 その縁に腰掛け、ミネラルウォーターを口にする。
 冷たい液体が食道を通り、胃に落ちるまでのすべてを感じることができた。
 ここのところ、朝と夜はぐっと冷えるようになった。
 でも、今はその寒さすら心地よく思える。
 身体の火照ったような感じはだいぶ緩和されたものの、重だるい感じは抜けない。
 滋養強壮剤は万能薬じゃない。
 ただ、少しだけ時間の猶予をくれるもの。