「俺の名前は滝口隼人。メモに書いてあるから、忘れたらメモ見て思い出して?」
あまりにも邪気のない笑顔だったからか、私は「はい」と答えていた。
ノリは違うのだけど、海斗くんや空太くんに似たような人だと思った。
三年生だからなのか、この人の持つ本来の気質なのか、落ち着いてはいるのだけど、周りを明るく穏やかにする術を持っている。
そんな人だった。
「青木、助かった。巡回戻って。翠は巡回に出なくていいから会計作業に戻れ」
さっきインカムで話したときはここまで機嫌悪くなかったのに、今目の前にいるツカサは明らかに機嫌が悪い。
仕事で何かあったのだろうか。
でも、生徒会の仕事関連でツカサが機嫌が悪くなるところは見たことがないし――。
あまりにも邪気のない笑顔だったからか、私は「はい」と答えていた。
ノリは違うのだけど、海斗くんや空太くんに似たような人だと思った。
三年生だからなのか、この人の持つ本来の気質なのか、落ち着いてはいるのだけど、周りを明るく穏やかにする術を持っている。
そんな人だった。
「青木、助かった。巡回戻って。翠は巡回に出なくていいから会計作業に戻れ」
さっきインカムで話したときはここまで機嫌悪くなかったのに、今目の前にいるツカサは明らかに機嫌が悪い。
仕事で何かあったのだろうか。
でも、生徒会の仕事関連でツカサが機嫌が悪くなるところは見たことがないし――。


