光のもとでⅠ

「ま、ライバルがアレじゃ敵う気はしないんだけどさ」
 え……?
「アレ」と指された方を見ると、ツカサがいた。
 途端、全身に熱を持つ。
 なんでっ!? どうしてっ!?
 どうして私の好きな人がツカサだってわかっちゃうのっ!?
「かまっちゃーん! 本当、この子かわいいね? 容姿はもちろんなんだけど、反応がいちいちかわいくて困っちゃうよ」
 その言葉にさらに体温が上昇する。
「でも、彼氏が無理でも友達ならどう? 俺ね、人と真っ直ぐ向き合おうとする人は男女問わず好きなんだ。だから、これ。もらってね」
 手に握らされたメモ用紙には名前と携帯番号、メールアドレスが書かれていた。