「……元気?」
「うん、鎌田くんは?」
「このとおり、元気。今日は部の先輩が連れてきてくれたんだ」
「そうなの?」
「うん。弓道部なんだけど、この学校にインハイニ位入賞の藤宮くんっているでしょ?」
鎌田くんの口からツカサの名前が出てくるとは思っていなくて、妙な反応をしてしまった気がした。
「彼とインハイで一緒だった先輩がいて――」
鎌田くんの言葉の途中で、その先輩らしき人が鎌田くんの隣に並んだ。
「滝口隼人(たきぐちはやと)。海新の三年です。鎌田と同級ってことはニ年?」
人の良さそうな顔をした人だったけど、最後の質問に私は答えられない。
「うん、鎌田くんは?」
「このとおり、元気。今日は部の先輩が連れてきてくれたんだ」
「そうなの?」
「うん。弓道部なんだけど、この学校にインハイニ位入賞の藤宮くんっているでしょ?」
鎌田くんの口からツカサの名前が出てくるとは思っていなくて、妙な反応をしてしまった気がした。
「彼とインハイで一緒だった先輩がいて――」
鎌田くんの言葉の途中で、その先輩らしき人が鎌田くんの隣に並んだ。
「滝口隼人(たきぐちはやと)。海新の三年です。鎌田と同級ってことはニ年?」
人の良さそうな顔をした人だったけど、最後の質問に私は答えられない。


