光のもとでⅠ

 朝の四時にはこっちを出る予定だったお父さんは、緊急会議が入りその会議に出てから現場に戻ることになったという。
 だから、今朝も朝ご飯を一緒に食べることができる。
 そして、その場には静さんもいる。
 昨日と同じメンバーでの朝食。
「お母さん……」
「ん?」
「お母さんは、もしお父さんに好きな人がいたらどうした?」
「……そうねぇ、簡単には諦めなかったでしょうね」
 クスリと笑ってキッチンへ戻る。
「お父さんは?」