光のもとでⅠ

「嘘だよ、嘘うそ。その香り、すごい拘ってたもんね?」
 唯兄は部屋に入ってきてはベッドに腰掛ける。
「うん……」
「きっとそうそういないよ? 香りが気になって人につけさせてまでラストノートを確認する子」
「……そう、かな?」
「俺はいまだかつてリィしか見たことないね」
 自信満々に言われてしまう。
「ま、気になるものっていうのは人それぞれだからいいと思うけど」
 唯兄の言葉には、さっきから含みを感じていた。
 含みは感じてもサラッと流されているようにも思えて、少し困惑していた。
「唯、何ミイラになってるんだよ」
 蒼兄が入ってきて、早くお風呂に入るように言われた。
「翠葉が上がってこないと夕飯にならないんだから、長湯は勘弁な」
「はい」