光のもとでⅠ

「うん……。秋斗さんの優しさはわかりやすい。でも、ツカサの優しさはわかりづらくて、時々あとで気づいてすごく申し訳なくなる」
「ま、優しくするのなんてさ、誰に頼まれてしてるわけでもないんだから、基本は気づいたときに『ありがとう』でいいんだよ」

 家に着くと、海鮮鍋のいい匂いがしていた。
 どうやら、食材はコンシェルジュに用意してもらい、家に帰ってきたらすぐにお鍋ができる状態で出かけたらしい。
「翠葉は先にお風呂?」
 お母さんに訊かれてコクリと頷く。