『じゃ、切るから』
プツリ、と通話が切れ、ツー、と流れる無信号を止める。
唯兄に携帯を返そうとすると、唯兄は助手席で身体を丸めて大笑いしていた。
「唯……。おまえ、あまり司のことからかうなよ?」
蒼兄が声をかけると、
「だって楽しいんだもんっ!」
豪快な一言が返ってきた。
唯兄……。唯兄は楽しそうだけど、私はちょっとつらい……。
車内の誰にも気づかれないように、視線をそっと車の外へ移した。
プツリ、と通話が切れ、ツー、と流れる無信号を止める。
唯兄に携帯を返そうとすると、唯兄は助手席で身体を丸めて大笑いしていた。
「唯……。おまえ、あまり司のことからかうなよ?」
蒼兄が声をかけると、
「だって楽しいんだもんっ!」
豪快な一言が返ってきた。
唯兄……。唯兄は楽しそうだけど、私はちょっとつらい……。
車内の誰にも気づかれないように、視線をそっと車の外へ移した。


