そう思うと、せっかく作ってくれた水割りリンゴジュースも飲めなくなってしまった。
「佐野くん、好きな人がいる人を好きでいるってどんな感じ?」
「……御園生らしい直球な質問」
佐野くんは苦笑した。
「ごめんね。ものすごく無神経なことを訊いてるよね」
自覚はある。でも、知りたいの……。
「そうだな……。ま、俺の場合は好きな人に好きなやつがいるを通り越して、彼氏ができちゃったわけだけど……。俺はさ、そこでスッパリ諦められるほど潔い人間じゃないんだ」
……やっぱり、香乃子ちゃんが言っていたみたいに想い続けるの?
「くっ……御園生は思ってることが顔に出すぎ」
「……もう、この際口にしたほうがいいのかな?」
「それ、悩むところがなんか違うし……。しばらくはさ、このままだよ。先のことなんてわからない。こればかりは気持ちがどう転ぶのか予測できないし。御園生が知りたいのはつらいかつらくないか?」
「佐野くん、好きな人がいる人を好きでいるってどんな感じ?」
「……御園生らしい直球な質問」
佐野くんは苦笑した。
「ごめんね。ものすごく無神経なことを訊いてるよね」
自覚はある。でも、知りたいの……。
「そうだな……。ま、俺の場合は好きな人に好きなやつがいるを通り越して、彼氏ができちゃったわけだけど……。俺はさ、そこでスッパリ諦められるほど潔い人間じゃないんだ」
……やっぱり、香乃子ちゃんが言っていたみたいに想い続けるの?
「くっ……御園生は思ってることが顔に出すぎ」
「……もう、この際口にしたほうがいいのかな?」
「それ、悩むところがなんか違うし……。しばらくはさ、このままだよ。先のことなんてわからない。こればかりは気持ちがどう転ぶのか予測できないし。御園生が知りたいのはつらいかつらくないか?」


