モニター音が聞こえてきて、そこにツカサの声が重なる。 『一、二、三、四、一、二、三、四――』 九拍目、ピアノの弾き始めと同時に照明が戻った。 最初は薄暗く、そして、茜先輩が歌い始めるときにはステージの中央、茜先輩だけを照らすようにスポットライトが集められた。