「朝陽先輩……ハンカチ、洗って返しますね」
「気にしなくていいよ」
そう言うと、軽く手を上げて実行委員の方へと歩いていった。
ツカサが何か言った気がしたけれど、ちゃんとは聞こえなかった。
「何か言った?」の意味で顔を覗き込んでみたけれど、「別に」とそっぽを向かれる。
ほんの少し、今日の格好のツカサの免疫ができたかな、と思った私はバカだと思う。
でも、このときはそう思っていたの。
泣いたから、という理由でツカサが嵐子先輩を連れてきてくれ、その場でパタパタとまたパウダーをはたかれ、チークも上乗せされた。
「リップだけはステージに上がる直前にしよう。だから、今は飲み物飲んでおきな? 翠葉、三曲連ちゃんだからね」
「気にしなくていいよ」
そう言うと、軽く手を上げて実行委員の方へと歩いていった。
ツカサが何か言った気がしたけれど、ちゃんとは聞こえなかった。
「何か言った?」の意味で顔を覗き込んでみたけれど、「別に」とそっぽを向かれる。
ほんの少し、今日の格好のツカサの免疫ができたかな、と思った私はバカだと思う。
でも、このときはそう思っていたの。
泣いたから、という理由でツカサが嵐子先輩を連れてきてくれ、その場でパタパタとまたパウダーをはたかれ、チークも上乗せされた。
「リップだけはステージに上がる直前にしよう。だから、今は飲み物飲んでおきな? 翠葉、三曲連ちゃんだからね」


