「涙、拭こうか?」
朝陽先輩にハンカチを差し出され、自分が泣いていることに気づく。
涙を我慢するとか、そんな余裕はなかった。
「人目憚らず、まぁ、そんなにボロボロと……」
苦笑されたあと、
「きっと大丈夫だよ。翠葉ちゃんもがんばってくれたんでしょ? きっと――何かが変わる」
朝陽先輩はモニターに映し出される茜先輩を真っ直ぐに見ていた。
その眼差しは「心配」ではなく「信頼」。
「翠、お茶」
朝陽先輩とは反対側にツカサが並ぶ。
渡されたペットボトルがとてもあたたかくて、また涙が零れた。
朝陽先輩にハンカチを差し出され、自分が泣いていることに気づく。
涙を我慢するとか、そんな余裕はなかった。
「人目憚らず、まぁ、そんなにボロボロと……」
苦笑されたあと、
「きっと大丈夫だよ。翠葉ちゃんもがんばってくれたんでしょ? きっと――何かが変わる」
朝陽先輩はモニターに映し出される茜先輩を真っ直ぐに見ていた。
その眼差しは「心配」ではなく「信頼」。
「翠、お茶」
朝陽先輩とは反対側にツカサが並ぶ。
渡されたペットボトルがとてもあたたかくて、また涙が零れた。


