ツカサは私の隣で口もとを引きつらせながら、
「それ、消去していただけるんですよね」
「まさかっ! こんな美味しい写真を消去するわけないでしょっ!? それこそ信じられないよ。これは俺の青春メモリアルです! ほら、コーラス部がラストに入るよっ! とっとと戻って」
言うだけ言ったらぴょんぴょんと跳ねながら、奈落へと走っていってしまった。
ツカサを振り返ると、珍しく頭を掻くなんて動作をしていて、
「まさか寝過ごすとは思わなかった」
ポツリと零す。
気がついたら寝ていたのではなく、仮眠するつもりで寝ていたらしい。
「水分だけ、今ここで摂っていけ。奈落に着いたら何かあたたかい飲み物渡すから」
「はい」
答えて気づく。
口の中がひどく乾燥して喉が渇いていたことに。
「それ、消去していただけるんですよね」
「まさかっ! こんな美味しい写真を消去するわけないでしょっ!? それこそ信じられないよ。これは俺の青春メモリアルです! ほら、コーラス部がラストに入るよっ! とっとと戻って」
言うだけ言ったらぴょんぴょんと跳ねながら、奈落へと走っていってしまった。
ツカサを振り返ると、珍しく頭を掻くなんて動作をしていて、
「まさか寝過ごすとは思わなかった」
ポツリと零す。
気がついたら寝ていたのではなく、仮眠するつもりで寝ていたらしい。
「水分だけ、今ここで摂っていけ。奈落に着いたら何かあたたかい飲み物渡すから」
「はい」
答えて気づく。
口の中がひどく乾燥して喉が渇いていたことに。


