もともと和太鼓は大好きだけれど、今はこの音と振動に自分の心拍が連動してるとかそんな言い訳ができそうで、この瞬間に和太鼓の魅力がさらに倍増した。
 食べ終わると一度立つように言われ、私が座っていた場所に羽毛布団を半分ほど敷き、その上に座れと指示された。
 言われたとおりに座れば、もう半分を折り返して膝にかけられる。
「さすがに横にはなれないからな」
 釘を刺されたのかな。
「そのくらいはわかってるつもりなんだけどな……」
「どうだか……」
 しれっとした顔で言われ、私はそのまま残りの休憩時間を地下道で過ごした。