「……ツカサって、本当に秋斗さんのところでアルバイトしているのね?」
「別に嘘とかつかないし……」
「別に嘘と思っていたわけじゃなくて、あまりにも想像ができなかっただけ」
 夏休みに昇さんが話してくれたツカサのことを少し思い出していた。
 高校生だけど、秋斗さんのお仕事を手伝えてしまうことや、飛び級を考えていたこととか……。
「大したことはしていない。生徒会が忙しくないときだけ手伝ってる」
 ツカサはサンドイッチが乗っているプレートに視線を移すと、
「それ、さっさと食べて寝たら?」
 次の瞬間にはツカサの手がす、と伸びてきて、プレートに載っているサンドイッチをひとつ取った。
 自分の口に運ぶのかと思いきや、それは私の口元へ運ばれてくる。
 何を言われるわけでもないけど、「食べろ」と目が物語っていた。