また赤面するかも、ってわかっているのに、どこか照れているようなその表情から目が離せなかった。
「……そんなに見るな」
 ツカサの手が前から伸びてきて、視界を遮るようにして頭を押さえられた。
 そのとき、何かが引っかかった気はしたの。
 そしたら、ツカサが頭から手を離して、
「悪い――」
「え?」
「……これ、取れた」
 そう言って見せられたものは、私の頭に留めてあったコサージュだった。