「翠葉の飲み物、俺と司だけじゃフォローしきれないから、このふたりにもお願いした。ほかは桃華もフォローに回ってくれる」
「あ、うん……」
 海斗くんも、そんな申し訳なさそうな顔をしないでほしいな……。
 ただでさえ気を遣ってもらっている。
 警備員が管理しているところに直接飲み物を取りに行くのは気が引けるだろうから、と海斗くんかツカサが手渡してくれることになっていたのだ。
 海斗くん、私はいつも体調のことだって気遣ってもらってるんだよ?
 メンタル面だっていっぱい支えてもらってる。
「私が申し訳ないと思っていると、海斗くんはいつも『そんなことない』って言ってくれるよね?」
「え? あぁ……」