至急扱いで上がってきた申請書を優先的で処理し、引き続き収支報告の確認作業、
「夏休みに学んだことを忘れるにしては少し早すぎないか?」
 夏休みに学んだこと……?
 なんだっけ……と思った自分に激しく後悔。
 単に「大丈夫」と答えるだけではやり直しをさせられることをすっかりと忘れていた。
「痛いところもないし気持ち悪くもないよ。だから大丈夫」
「それなら、ほかのことに気を取られて会計作業ミスるなよ」
「っ……!?」
 もしかしてツカサも気づいているの?
 ただ口にしないだけ?
 ……ほかの人もそうなの?
「とりあえずいったん終了。あとは休憩のあとにしろ」
 ツカサの顔をまじまじと見ていると、海斗くんにお昼の話を振られた。