まず始めに、カップにノンカフェインのコーヒーを注ぎ、そこに泡立てたミルクを少し高い位置から流し込む。と、次にはミルクピッチャーの高さを低めに変え注ぎ足す。
それは見る見るうちに、ハートの形になった。
「すごーい!」
「練習すればこのくらいは誰にでもできる」
そう言って、コロンとしたハート型をこちらに向けて差し出された。
温度が七十度くらいということもあり、飲むのにはさほど時間がかからなかった。
ただ、飲むたびにハート型が崩れていくのがもったいなくて、少しずつ少しずつ、形が壊れないようにがんばって飲んだ。
飲み終わって気づいたこと。
いつの間にかツカサのカウンターには長蛇の列ができていた。
「相変わらず人気者だね」
「……嫌みだけは一端になってきたな」
ツカサからは冷ややかな笑みが返される。
それは見る見るうちに、ハートの形になった。
「すごーい!」
「練習すればこのくらいは誰にでもできる」
そう言って、コロンとしたハート型をこちらに向けて差し出された。
温度が七十度くらいということもあり、飲むのにはさほど時間がかからなかった。
ただ、飲むたびにハート型が崩れていくのがもったいなくて、少しずつ少しずつ、形が壊れないようにがんばって飲んだ。
飲み終わって気づいたこと。
いつの間にかツカサのカウンターには長蛇の列ができていた。
「相変わらず人気者だね」
「……嫌みだけは一端になってきたな」
ツカサからは冷ややかな笑みが返される。