光のもとでⅠ

「開封済みのペットボトルや食べ物。一度でも自分が目を離したものは口にしないでほしい」
「っ……」
「本当にごめん……。薬物入れられてたら洒落にならないから。今日は色んなところで飲食物を出してるけど、俺か司が調達したもの以外は口にしないでほしい。もしくは湊ちゃんか秋兄。ほかからはもらわないで。もし、もらったとしても口にはしないでほしい。それを人にあげることも禁止」
 続けざまに話すけど、それに心が伴っていないことはすぐにわかった。
 このまま話し続けたら、海斗くんが壊れてしまう機がして、慌てて口を挟む。
「海斗くんっ」
「本当にごめん――」
 違う、謝ってほしいわけじゃない。そうじゃない――。
「海斗くん……」
 海斗くんは俯いてしまった。