「悪いやつじゃないよ。ノリ的には千里と似た感じ」
「……サザナミくんと同じ?」
しばし回想。サザナミくんと出逢った頃のことを思い出す。
名前が覚えられない、顔が覚えられない。ついでに、側に来られるのが苦手だった。
でも今は――?
今は大丈夫。苦手じゃないし普通に話せる。けど――。
「時間かかるかも……」
情けない声を漏らすと、桃華さんに軽く小突かれた。
「それが翠葉でしょ? 翠葉の手に負えない人間くらい私がどうにかしてあげるわよ」
すごく頼もしい言葉だけど、それではまた守られてしまう……。
「簾条、あまり過保護なのはどうかと思う。御園生、慣れだよ、慣れ。今は知らないやつに挨拶されても意外と普通に返せてるじゃん」
佐野くんに言われて、「そういえば」と思う。
さらには忘れていることを思い出した。
「……サザナミくんと同じ?」
しばし回想。サザナミくんと出逢った頃のことを思い出す。
名前が覚えられない、顔が覚えられない。ついでに、側に来られるのが苦手だった。
でも今は――?
今は大丈夫。苦手じゃないし普通に話せる。けど――。
「時間かかるかも……」
情けない声を漏らすと、桃華さんに軽く小突かれた。
「それが翠葉でしょ? 翠葉の手に負えない人間くらい私がどうにかしてあげるわよ」
すごく頼もしい言葉だけど、それではまた守られてしまう……。
「簾条、あまり過保護なのはどうかと思う。御園生、慣れだよ、慣れ。今は知らないやつに挨拶されても意外と普通に返せてるじゃん」
佐野くんに言われて、「そういえば」と思う。
さらには忘れていることを思い出した。


