ツカサに続いて歩きだした海斗くんが、
「実は眠れなかったのって司なんじゃねーの?」
と、こっそり声をかけてくる。
「どうかな? だって、ツカサって何にも動じない気がするよ?」
海斗くんを見上げると、
「さ、それはどうかな?」
意味深な笑みを浮かべてエントランスを出た。
マンションから学校までの道のりは下り坂。
歩道を歩いていると、右手眼下には住宅街。遠くに見えるは藤倉市街の高層ビル。
その上には果てしなく広がる青い空。
街路樹にはハナミズキが植わっており、今はところどころに赤い実をつけている。
そのコロンとした実がとてもかわいかった。
「実は眠れなかったのって司なんじゃねーの?」
と、こっそり声をかけてくる。
「どうかな? だって、ツカサって何にも動じない気がするよ?」
海斗くんを見上げると、
「さ、それはどうかな?」
意味深な笑みを浮かべてエントランスを出た。
マンションから学校までの道のりは下り坂。
歩道を歩いていると、右手眼下には住宅街。遠くに見えるは藤倉市街の高層ビル。
その上には果てしなく広がる青い空。
街路樹にはハナミズキが植わっており、今はところどころに赤い実をつけている。
そのコロンとした実がとてもかわいかった。


