「で、何? この料理って口止め料のつもり?」
「別に口止めってわけじゃないけど……あと少し黙っててよね。栞を驚かせたいから」
「……俺が口外したところで何の利もない。むしろ害しかないんじゃない? 食後の片付けは俺がやるから」