光のもとでⅠ

 翠は腕を下ろすと、少し離れた場所にあるかばんに手を伸ばし、それを手繰り寄せようとした。
 俺は咄嗟にその手を止める。
「作業と勉強の間に休憩十分は入れろ」
 時間がもったいないと思う気持ちはわからなくはない。
 が、間違いなく――。
「効率が下がる」
 その言葉に翠は渋々了承した。
「じゃ、お茶淹れてくる」
「翠は糖分を摂ること」
 単なるハーブティーでは糖分は摂取できない。
 今度からブドウ糖でも持ってこようか……。