光のもとでⅠ

 人が動ける動けない以前にパソコンがダウンする可能性だってある。
 それを踏まえれば当然すぎるバックアップ体制。
 ただ、翠のことを信じて、リトルバンクにアクセスできる人間はひとりに決められている。
 ひとりがアクセスしている際、ほかの三台からアクセルすることは不可能。
 そして、何か無い限りは翠以外の人間がリトルバンクへのアクセスはしないというのが暗黙の了解になっていた。
「忘れてないと思うけど、十時半には締め出される。今から送れた三十分取り戻す」
 翠は口を開いたものの声は発しない。
「翠は再申請がかかってる分から手をつけろ。俺は収支報告を最後から確認していく」
「ありがとう……。でも――」
「基本、こんな手伝いをするつもりはない」