光のもとでⅠ

「――辞めない。辞めないよ」
 ほら……。
 いいよ、聞いてやる。
 何をどう決めたのか話してみろ。
 落としていた翠の視線が俺を捕らえると、その目からは臨戦態勢がうかがえた。
 目つきが違った。
「私、辞めたくないの。だから、辞めない。続ける。……正直、あの規約が特別じゃないとは思えない。それでも、規約扱いになるのなら、それに甘える。どれだけ仕事を振られても、全部こなすし自分が手を付けたものには責任をもつ。それができたら――そしたら、自分の自信にもつながる気がするから」
 それが翠の答え――翠の決意。
「いいんじゃない?」
 口にすれば、自然と片方の口角だけが上がる。