光のもとでⅠ

「だからさ……」
 声をかけると驚いた顔がこちらを向く。
 たぶん、翠の心拍が瞬間的上がったと思う。
「いい加減人が入ってきたことに気づける余裕くらい残しておけ」
 持ってきたノートパソコンを起動させながら目の前のバカを諭す。
「何……?」
 あまりにも遠慮のない視線を向けられていたから訊いてみた。すると、
「何って……なんでツカサがパソコンを持ってきてるのかわからない」
 翠は、それまでテーブルに置かれていたファックス用紙を両手でガードする。
 なんていうか、「死守」って言葉がしっくりくる感じ。