俺はそっとリィの部屋を出て、自室のパソコンから藤宮高校のサイトへアクセスした。
 今から俺が閲覧する場所は防壁があるわけではなく、一般的に公開されている部分だからサクサク開けてつまんない。
 最初から全部読むつもりなんてない。
 検索機能さん大活躍で、生徒会規約にジャーンプ。
「……ふーん、なるほどね」
 司っち、やってくれるじゃん。
 俺は確かにゲストルームで仕事ができる状態をリィの気持ちの負担にならないように押し付けろってところまで任せたわけだけど、それをより鉄壁なものにしてたわけね。
 準規約は一般からのアクセスでは見られないようになっていたけど、俺にとっては薄っぺらレースカーテンみたいなもの。