そしたら今度はびっくりして泣くのかな? それとも、笑うのかな?
 司くん、君はそこでリィに「自分のためにこんなにしてもらって申し訳ない」って思わせないような言葉を用意しなくちゃいけないんだよ。
 俺はそこまでを君に任せるからね。
 その代わり、今回の出来事のあれこれを教えてあげる。
 でも、その件に関して、君は何も言わないであげて。
 知っても、何も言わないであげてほしい。
 そのくらいの器じゃないと、今の秋斗さんには勝てないよ。
 最初はさ、秋斗さんがんばってるなぁ、くらいに思ってたんだけど、今は秋斗さんも司くんもどうでもいい。
 リィが笑っていてくれるならなんでもいい。