「翠葉たちには夜電話するとして、これから秋斗くんに電話しようか?」
「そうね……。この装置を作ってくれてありがとう、ってもう一度言いたいわ」
「蒼樹と唯を止めてくれたのは彼らしいんだ。俺はちょっと出遅れてしまったからね」
「……本当、感謝の一言じゃ言い尽くせないわね」
「碧さん、ダメダメ。そんなこと言ったら、『じゃぁ、娘さんください』って言われちゃうよ」
「あはは、本当ね! 静の血縁者だし、間違いなく言うわね」
そんな話をしながら手をつないでゆっくりと歩いた。
まだ翠葉のバイタルは安定などしていない。
心配な要素はそこらじゅうにある。
でも、ほんの少しだけ――。
親として前に進めるような、そんな気がした。
「そうね……。この装置を作ってくれてありがとう、ってもう一度言いたいわ」
「蒼樹と唯を止めてくれたのは彼らしいんだ。俺はちょっと出遅れてしまったからね」
「……本当、感謝の一言じゃ言い尽くせないわね」
「碧さん、ダメダメ。そんなこと言ったら、『じゃぁ、娘さんください』って言われちゃうよ」
「あはは、本当ね! 静の血縁者だし、間違いなく言うわね」
そんな話をしながら手をつないでゆっくりと歩いた。
まだ翠葉のバイタルは安定などしていない。
心配な要素はそこらじゅうにある。
でも、ほんの少しだけ――。
親として前に進めるような、そんな気がした。


