光のもとでⅠ

「今ね、治療を受けているらしい。で、今日明日は学校お休みだって。今日は蒼樹と唯が、明日は栞ちゃんがついていてくれるそうだ。それから唯もね」
 碧は一年前のことを考えていたと思う。
 血圧が安定せず、脈の乱れも激しく頻繁に気を失っていたあの頃を。
 また入院になったら、また留年になったら――。
 次に自主退学を決めたら、翠葉はもう二度と学校という場所へは行かなくなるんじゃないか。
 そんな不安もあったと思う。
「……反省してます。ひとりで答え出して了承しちゃったこと」
 俺は碧に相談もせずに相馬先生へ返事をした。
 話をしたとき、碧はそのことにえらく腹を立てていたけど、当たり前だと思う。
 翠葉は俺たちふたりの子どもなのだから。