光のもとでⅠ

「おら、そこにいるバカ二号、とっとと入ってきやがれ」
 あ、れ……?
 いつからばれてたんだろう?
 ついでにバカ二号ってどういうことだろう?
 立ち上がり、病室に顔だけを覗かせる。
「立ち聞きばれてました? あ、でも、ちゃんとお行儀良くソファに座って聞いてたんですけどね?」
「……唯兄」
 あーぁ……かわいい顔が台無しだね。
 リィの隣、空いている右隣に腰掛けると、
「ごめんね」
 今までの話、ほとんど聞いてた。
 それに、今日なんでここに呼ばれてるのかも知ってた。