「えぇ、さっきまで笑ってたかと思ったら急に泣きだして、今はぐっすり眠っています」
『何かあったか?』
「彼女に関してはあなたのほうがお詳しいでしょうから?」
 俺が話さなくても相馬さんは知っているのだろうし、長電話をするつもりはない。
「学校サイドの情報を提供します。今日、生徒会で起案書の作成を初めて任せてもらえたそうです。彼女はすごく喜んでいたし、それがあなたの言う『何か』になり得るのなら。……彼女なら、このあと起きて作業に取り掛かれば仕上げの段階まで持っていけるでしょう」
『悪ぃな。正直助かった。こっちもいい加減痺れを切らすところだったんでな。坊ちゃんも相当きてんじゃないか?』
 気色悪いけど、「同士」と思った自分がいた。