今日、彼女は病院へ連れていかれ、そこでタイムアップ――。
 深く息を吐き出しディスプレイに目をやる。
 相馬さんとのやりとりが始まったらしい。
 彼女の心拍や体温、血圧がそれらを教える。
 泣いているだろうか……。
 それとも、自分のしたことだから、とぐっと堪えるのだろうか。
 いや――あの男は中途半端なことはしない気がする。
 煽って煽って追い詰めて、彼女が泣いて叫ぶような反応をみせるまで追い込むつもりだ。
 ただでさえつらい思いをしているのに、それでも容赦なく、より効果的に彼女を追い詰めるのだろう。
「ごめんね……」
 俺はやっと眠れる気がする。