図書室という名の生徒会室には人が入ってくる可能性があったし、それは俺の仕事部屋も変わらなかった。
 あの頃はまだ改装が済んだばかりで確認事項が山積みだったから、学園警備の人間が出入りすることもあれば、社外秘ファイルも山積みだった。
 司もいなかったから、蔵元が来ない日はずいぶんと物が散乱していたな。
 通せる場所は仮眠室とその上の階のみ。
 そこで彼女に言われた。
「秋斗先生のイメージが崩れたわ。いつもは格好良くて優しい先生なのに……」
 それはそうだろう。
 普段はそう思われるように振舞っているのだから。
 でも――。