光のもとでⅠ

「そこに君は何を願っているの? あのふたりが君の答えにはなり得ないでしょ?」
「っ……」
「成り行きを見守るのはいいとして、ふたりの関係が変わったからといって、それで自分の何かが変わるわけではないし、自分と誰かが同じになれるわけではないよ。それらは全くの別ものでしょ」
「そんなこと言われなくてもわかってるっっっ」
「いや、わかってないでしょ? わかってないからあのふたりの邪魔をされるのが嫌なんでしょ? 俺の考え違いなら悪いけど、君はあのふたりの幸せを望んでいるというより、ただうまくいくことを望んでいるだけだよね?」
 彼女がつつかれたくない場所を的確についてみせる。
「成り行きを見守ることで自分の何かが変わると信じているのなら、俺はもっと邪魔をした方が君のためになると思うけど? そんなに心を揺さぶられたくない? 自分の気持ちにも相手の気持ちにも自信が持てない?」
「うるさいっっっ」
「大声を出しているのは君だけだけどね」
 彼女は耳を塞いで蹲った。