光のもとでⅠ

 訊かないと、訊いて確かめないとわからない。
 左手には翠葉からもらったスポーツドリンクを持っていたから、「これ?」と右手を広げてみせる。
 翠葉は俺の手を見て、
「手、つないでもいい?」
「……翠葉、本当にどうした?」
 なんだか怖い。
 俺が翠葉に感じる怖いという感情は、目に見えない脆い部分。
 時々、目の前から急にいなくなるような気がする。
 そんな錯覚を感じる前に俺は翠葉の手を掴んだ。
「これが何?」
 翠葉の顔の前、俺の胸の高さに持ち上げて存在を確認する。
 翠葉の意識がここにあることを確かめたくて。
「翠葉?」
 ここにいる、よな……?