光のもとでⅠ

「それって佐野がきっかけ?」
「そう。桃華も?」
「そうよ……」
 佐野はきっと、言葉の意味そのままにしか伝えようとしていない。
 でも、私も海斗もその言葉に違うことを考えずにはいられなかった。

 ――「三年間のその先は?」
 ――「三年間一緒にいて待つだけで、それだけで大丈夫なの?」

 そんなふうに問われた気がしたのだ。
「高校の三年間って長いのかしらね。……それとも、短いのかしら」
 ずっと藤宮育ちの私たちにはわからない。
 幼稚部、初等部、中等部、高等部――。
 大学も藤宮に進むという生徒は少なくないだろう。