光のもとでⅠ

「間違いじゃないよ。今だって、藤宮先輩が病院へ行くのに付き添うって聞いて、翠葉ちゃんは何も話せなくなるくらいに怯えていたのに――俺、何もできなくて……。全然大丈夫じゃないのに、翠葉ちゃんに『大丈夫』って言わせた」
 空太は肩を落とした。
「おい、おまえらとっとと帰れー」
 教室に顔を出した先生に言われる。
 やば、もうそんな時間かっ!?
 うちの学校はホームルームが終わってから三十分すると教室に鍵がかけられる。
 もしも教室を使いたいのなら、事前に申請が必要。
 勉強をするなら梅香館へ行けということなのだが、図書館に行ったところでこの人数で話をするのは無理。
「先生、わからない問題を海斗くんに聞いていただけなので、もうすぐ帰ります」
 先生に返事をしたのは希和だった。
 希和、ぐっじょぶ!