光のもとでⅠ

 あんな翠葉を見ているのは耐えられないし、あんな怯えた目で見られるのだって堪える。
「空太、それは翠葉に気を使って言えないの? それとも、あの男――藤宮司が絡んでるから言えないの?」
 ……は?
「桃華さん、それ、何の話っすか?」
 桃華はこの短時間で何か情報を掴んだのだろうか。
「さっき、昇降口から翠葉と藤宮司が出ていくところが見えただけ。……翠葉ったら、あの男の隣にすら並ばないの。数メートル後ろを歩いていたわ」
「……はぁぁぁぁっ!?」
 なんだ、それ。
 あり得ないだろ?
 司まで警戒してるなんてさ。
「やっぱ全然ダメなんじゃん……。俺、どうしてあげたら良かったんだろ」
 空太がぽつりと零した。