光のもとでⅠ

「周りぎっちり固めようぜ」
 不敵な笑みを浮かべそう言ったのは佐野。
 俺ら男子は教室を出て空太を捜索した。
 昇降口で翠葉の後ろ姿を確認した直後、空太が桜林館の外周廊下からこっちに向かって歩いてくるのを見つける。
 空太は俺たちを視界に認めると、身体を反転させ猛ダッシュで走りだした。
「ざっけんなっ、逃がさねぇっ!」
「海斗はそのまま追って。俺と河野は逆から回るっ」
「よしっ、頼んだっ」
 佐野と和総がふたり外周廊下を左回りに駆けだした。
 絶対に挟み撃ちにしてやるっっっ――。

 で、見事とっ捕まえて教室へ戻ってきたものの、空太はなかなか口を割らない。
 普段なら黙秘権は守ってやりたいところだけれど、今回だけは無理。