光のもとでⅠ

 前にもツカサに言われて何度か目を通していたから、内容がさっぱりわからないわけではない。
 でも、ツカサや朝陽先輩みたいに空で言えるほど詳細に渡って記憶しているわけでもなかった。
「司が言おうとしていたのはこれだと思うんだよね。生徒会規約第三章七項。生徒会長により申請された案件は、学校長が特例措置を認可した時点から特例装置ではなく準規約として扱われる。また、準規約は対象生徒が在籍中に限り、現行規約と同列に扱われる」
 一瞬頭が真っ白になる。
 真っ白というよりは、今言われた言葉がおさまるべき場所を見つけられずにぐるぐると脳内を回り始めていた。